平等に関心のない人でも、ノルウェーが高社会福祉国家であることを知る日本人は多いのではないだろうか。簡単にノルウェーの福祉を説明すると、下記のようになる。
- 国民すべてが平等に教育の機会が与えられるように、公立の教育施設(小学校から大学院まで)は無料。
- 公共施設における基本的な医療サービス(妊娠出産、18歳未満の子どもの医療費、入院、手術など)が無料。
- 社会保険の充実
これらは多少の違いはあっても北欧諸国は同じようである。そして何よりも同じ北欧諸国は平等という意味でも共通しているのだ。これは偶然でなく、地理的にも近い故に昔から北欧諸国は切磋琢磨し合ってきたと言えるだろう。ここではノルウェー社会福祉の基礎を築いた重要な人物の一人、カッティー・アンケー・モッラーを紹介する。