グリー・モーレスコグ
Foto: Pressefoto
ノルウェーに世界初の女性宮内庁長官が誕生した。グリー・モーレスコグは2013年9月から首都オスロの宮殿において、日本の侍従長に当たる仕事をしていたが、2015年8月1日より正式に宮内庁長官に就任した。女性だからという理由で選ばれたのかという質問に対してグリー・モーレスコグは、そういうわけではないときっぱり答えた。宮殿にて仕事をするようになる前にも、数々の名の知れた企業でリーダーを努めてきた経験が認められたのかもしれないと、嬉しそうに微笑む。リーダーとしての経歴のリストはずらりと並んでいる。例えばスカンジナビア航空やグローバル・ディグニティー、ノルウェー最大の電話会社テレノールなど。
ノルウェーの特徴としてあげられるのが、「ノルウェーの平等とは」でも記述した通り、性の平等に限らず階級の平等である。さすがに王族に対しては誰もが特別な敬意を払うが、グリー・モーレスコグは宮内庁の長官であるにもかかわらず、同僚に優しくハグをしたり、フランクに話しかけたりする。また、さすがのノルウェーでもビジネスの世界では女性リーダーが少ないことは、前述のサイトにも書いたが、彼女はビジネス界における数少ない女性管理職の役割を果たしてきた。最近就任した、ノルウェー初の女性最高裁判長、トーリル・オイエとともに大きな期待が持てそうだ。
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