アマル•アデンについてはすでに紹介してあるが、このたび2016年度のギナ•クログ賞にアマル•アデンが受賞されることに決まった。ギナ•クログ賞のギナ•クログという女性は、ノルウェーフェミニスト連盟を1884年に設立し、女性参政権のために戦った非常に重要な人物の一人である。彼女の功績をたたえ、2009年よりノルウェーフェミニスト連盟が、女性の権利のために素晴らしい働きをした女性に授けている。今までに受賞されたのは、歴史家のイーダ•ブロムや映画監督のアニヤ•ブライエン、女性シェルター所長のトーベ•スモーダールなど、アマル•アデンを含めて9人である。
アマル•アデンが選ばれたのは、次の理由だそうだ。
まず彼女はソマリア出身だが、ソマリアは日本とノルウェーの差より遥かに違った文化や国民性を持つのだが、そのような国出身の女性が、正規に教育もほとんど受けていないにもかかわらず、ノルウェー語をここまで習得してノンフィクション作家になり、数々の書籍を世に送り出している という功績は、誰もが認めざるを得ないだろう。書籍に関しては移民のノルウェー社会における適応のアドバイス始め、同性愛者であるイスラム教徒についてである。多くのソマリア女性は男性の権力に甘んじて、男性に対して権利を要求することはしないだろうが、アマル•アデンは『男性のように』ズボンを履き、頭もヒジャブなどで覆うことはせず、ノルウェー人の友人たちと交流している。そのためにノルウェー国内のソマリアグループなどから、様々な差別や攻撃の対象になってしまうのだ。其れにも拘わらず数々の講演活動や通訳など、多岐に渡り大活躍している。
アマル•アデンは現在33歳である。これからも差別や来襲にめげず、ますます平等社会のために奮起してもらいたい。
FEM-NEWSでも、2015年3月,Amal Adenについてごくごく簡単に紹介しています。ご参考までに。
http://frihet.exblog.jp/23658981/
コメントありがとうございます!アマル・アデンについては彼女の著書を2冊だけ読みました。壮絶な人生を送ってきたんですね、彼女は。全く頭が下がる思いです。