イスラム教と女性

日本におけるイスラム教は、日本ムスリム協会が1952年に成立してから現在十万から二十万人ほどの会員がいるそうだが、日本でどれほどの人がイスラム教についての知識を持っているのは、定かではない。ましてや日本の教育における宗教は、米国と同じように非宗教的教育を謳っているためにきちんと教えていない。したがってほとんどの日本人は正確な知識を持っていないのではないのだろうか。誤解のないように申し上げるが、ここで教育問題を論ずるつもりはなく、最近ノルウェーにおけるイスラム教徒と平等についての大きなニュースがあったことを、紹介するだけである。ただ本題に入る前にイスラム教の基本的な事柄について少し触れておく必要がある。 続きを読む

アマル・アデン、ギナ・クログ賞を受賞

AmalAden fikk Gina Krohg pris

アマル•アデンについてはすでに紹介してあるが、このたび2016年度のギナクログ賞にアマル•アデンが受賞されることに決まった。ギナクログ賞のギナクログという女性は、ノルウェーフェミニスト連盟を1884年に設立し、女性参政権のために戦った非常に重要な人物の一人である。彼女の功績をたたえ、2009年よりノルウェーフェミニスト連盟が、女性の権利のために素晴らしい働きをした女性に授けている。今までに受賞されたのは、歴史家のイーダブロムや映画監督のアニヤブライエン、女性シェルター所長のトーベスモーダールなど、アマルアデンを含めて9人である。 続きを読む

映画「サフラジット」を見て

映画は主人公のマウド・マッツが工場で働いている所から始まる。働いているのはほとんど女性ばかりで、どの顔も疲労に満ちている。マウドも同じように疲れた顔で仕事をしている所に、工場長がパッケージを持って近づき、これをある所に届けろと言われる。外に出た彼女が出くわしたのは、とんでもない出来事だった。何人かの女性たちが「女性に参政権を!」と叫んだかと思うと、 続きを読む

世界初の女性宮内庁長官

グリー・モーレスコグ

Gry Mølleskag

Foto: Pressefoto

ノルウェーに世界初の女性宮内庁長官が誕生した。グリー・モーレスコグは2013年9月から首都オスロの宮殿において、日本の侍従長に当たる仕事をしていたが、2015年8月1日より正式に宮内庁長官に就任した。女性だからという理由で選ばれたのかという質問に対してグリー・モーレスコグは、そういうわけではないときっぱり答えた。宮殿にて仕事をするようになる前にも、 続きを読む

学生新聞、Studvest (ステュードベスト、2014年3月5日付)

Studvest (ステュードベスト) というのは、西ノルウェーの学生連盟が発行している学生新聞である。日本語を教えながらジェンダースタディーのコースを聴講していた私は、学生食堂でクラスメートと共に勉強しているときに、インタビューされた。以下はその記事の翻訳である。 続きを読む

マルテ・ミョース・ペールセン

ベルゲン市の市長になった三つ子の母

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彼女は最近ベルゲンの市長になったばかりの、3歳の三つ子を抱えたバイタリティーのある女性だ。マルテはノルウェー最大党の労働党党員であり、夫のニルス・オラフさんが北海油田で数週間おきに勤務している間、 続きを読む

ディアナ・ベルバーン

外国人でシングルマザーの市議会議員

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撮影、リングダール裕子

ディアナ・ベルバーンはフランスはナンシーから2004年の6月に留学生としてベルゲンに来て以来、ずっとこの町で暮らしている、5歳の娘さんがいる34歳のシングルマザーだ。彼女は現在、環境緑の党を代表する、ベルゲンの市議会議員である。フランスではなくなぜノルウェーなのか、その理由を聞いてみると、次のような答えが返ってきた。

ノルウェーにきた理由の一つは、男女平等においてフランスよりずっと進んでいるからということだ。例えばフランスでは、女性は家事がとくいで、また美しくあるべきと言われ、外見がとにかく重視されるという。現在のノルウェー首相のアルナ・ソルベルグのような大柄の女性がフランスで首相になろうとしても、無理だそうである。また服装も大事なポイントで、ノルウェーのように何を着ても許されることはないそうである。

仕事に関していえばノルウェーでは共働きは全く普通だが、フランスではそれほど多くの女性が仕事を持っている訳ではなくて、主婦をしていることが多いそうだ。また女性の産休はおろか男性の産休も短く、フランス社会は日本の家長制度に似ているそうだ。

また、フランス女性自身の考え方も問題だと言う。不公平に甘んじているし、差別に対して何も抵抗しないらしい。国際女性デーの3月8日は、ノルウェーでは各地で多くの男女が集会に参加するが、フランスでは参加者も少なく、女性の声を社会にという動きは非常に少ないそうである。

そんな彼女がノルウェーに来て、女性代表と言うのではなく(女性政治家の存在自体。あまりにも普通で当たり前であるために、この言葉はノルウェー政治の社会では使われない。)環境緑の党の代表として、日々政治活動に市役所で活躍している。強いて言えば、シングルマザー、または外国人代表というべきか。