Foto: Harald Rex@Kongen din
日本の皇族は、歴史が始まってから現在に至るまで、すべて純粋の日本人の血を持っているが、ヨーロッパの王族はすべて親戚同士と言えるだろう。現在のノルウェー国王の祖父にあたるホーコン七世はデンマーク国王、フレデリク八世の次男だし、その妻にあたる祖母のモード妃は、当時のイギリス王エドワード五世の三女である。
ノルウェー国王がどのようにノルウェーの平等に関係しているのかと言うと、2016年に宮殿の庭で開かれた夏のパーティーでのスピーチがすごい。国王たるもの国民を代表とするのは当然のことだが、スピーチの内容に、移民の権利を始め同性愛者の受容が含んでいたのだ。もしこれが日本の天皇のお言葉だったらどうだろう。直ちに宮内庁が何らかの形で辞めさせるか、あるいは直後のインタビューなどで、天皇のお言葉は不適格だったなどのコメントを発表するに違いない。
ところがノルウェー国民の反応はまるで逆で、国王に対する評価はますます上昇し、ソーシャルメディアでも16,000以上のシェアがあり、43,000以上の利用者がよい評価をしたという。
平等に関して、ノルウェーの王族の公における発言も、日本から比べてかなり自由があるというのも、平等という概念がずっと進んでいるノルウェーならではの特徴だろう。
参考資料
Rønold, Irene (02.09.2016), VG, Kongens tale hylles i sosiale medier, http://www.vg.no/rampelys/kong-harald-v/kongens-tale-hylles-i-sosiale-medier/a/23782860/
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